ミントの玄米サラダ

今月のおすすめ野菜

スペアミント

シソ科ハッカ属の植物。和名はミドリハッカ(みどり薄荷)、オランダハッカ、チリメンハッカなどで、漢方薬名はハッカヨウ(薄荷葉)。交雑種を含めて世界中に約1000種類もあるとされるミントの中でも、スペアミントは原種に近くメントールのさわやかな香りをもつ代表格です。エッセンシャルオイル(精油)はペパーミントと比べ、香りがマイルドで甘みがあります。

ミントの名の由来は、ギリシャ神話に登場する、ミントに変えられた美しい精霊の名前「メンタ(menthe)」の名前が元で、またスペアと呼ばれる由縁は、向かい合って生えた葉の縁に鋸の刃のような切れ込みのあり、槍の先端のような形(spear)をしていることから名づけられました。BC4000年頃から利用され、約3000年前の古代ギリシャ時代に地中海沿岸で栽培が始まり世界各国に広がったと言われています。ペパーミントよりもスペアミントのほうが古くから利用され、聖書にも記述があります。古代ギリシャ・ローマでは香水や香料としてよく利用されていた記録があり、日本には江戸時代後期にオランダハッカと呼ばれるスペアミントの変種が渡来しています。

一番の特徴である清涼な香りは、料理やハーブティ、エッセンシャルオイル、ガムや歯磨き粉の香料として、またケーキなどのトッピングにも利用されています。また、キューバ生まれのカクテルのモヒートにはスペアミントが使われることが多いですが、これは本国で使われているキューバ原産のイエルバ・ブエナに、スペアミントが一番近いためです。

主な成分は、中枢神経を沈静するカルボン、甘みのあるスーッとした香りの元です。そのほかリラックス効果を生むリモネン、わずかだがシネオールも含み、消化不良、吐き気、お腹の張り、下痢など消化器の不調を和らげるのによく利用されます。ペパーミントと異なり禁忌成分を含まないため、子どもにも利用できるのです。


材料(2人分)

玄米 2膳分

ミント  5g

きゅうり 1/2本

プチトマト 6個

絹サヤ   10個

ドレッシング

塩 小さじ1

酢 大さじ1

レモン汁 小さじ1

オイル 大さじ1

こしょう 適宜


作り方

1.玄米を炊く。冷ましたらざるにあけて水洗いし、水気をしっかり切る。

2.ミントは水洗いして水気を切る。きゅうりは縦4等分に切ってから1cm幅に切る。プチトマトは4つ切りに、絹サヤは茹でて斜め4等分に切る。

3.ボウルにドレッシングの材料を入れ、良く混ぜる。

4.ボウルに玄米と野菜を入れ、ドレッシングとよく和える。2.のミントを手でちぎって混ぜ、冷蔵庫で良く冷やしていただく(好みでアスパラやとうもろこし、インゲン、アボカドなどを加えてもよい)。

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